例会報告


情報産業エルム会 9月札幌例会の報告

           9月12日(金)〜14日(日) の日程で札幌で例会を行いました。(出席者:会員26名+ゲスト23名)
 
 

 <1日目:9月12日(金)>
 □ 15:00 北大キャンパスツアー
 北大キャンパスツアーから始まる今回の例会は構内のクラーク博士像の
 近くにある北海道大学交流センター「エルムの森」(旧昆虫学教室)に
 集まり、工学部から旧理学部の総合博物館、そしてポプラ並木を回って
 旧教養部までを散策しました。昔の教養部から獣医学部に渡る道路が、
 車専用のトンネルになって構内を貫いており、その様変わりは驚きでした。
16:30 豊平館(中島公園)
 1. 豊平館をバックに記念撮影を行い、2階大広間にて札幌例会を開催しました。(写真)
 2. 開会あいさつ   札幌での例会開催にあたって
              岡田 智雄 幹事 (S35 工)
 3. 講演に先立って札幌市、北海道庁の来賓の方々よりご挨拶を頂きました。
 4. 講演

  テーマ 「北海道発 地域情報システム」     
 − ITによる地域活性化 −     
 ・講師 須藤 富弘氏 (S44工・機械)
  三菱電機エンジニアリング(株) 地域情報システム事業推進GP GPマネージャー   

 三菱電機エンジニアリング社はFA/医療・環境分野から映像メディア製品、エネルギー制御 などの広範囲に渡るシステムの提供を 行っています。 須藤氏はこれらの分野を総合して地域・地 方自治体へのITソリューションビジネスの分野で活躍されています。 今回は須藤氏の手掛けられ た地域情報システム分野の中から、北海道に関連する事業を中心にご講演頂きました。
   講演される須藤氏 
    @自治体IT化推進の経緯
     ・1995年、高度情報通信社会に向けた基本方針に基づき、「情報交流ネットワーク」創りを加速し、「低コスト・高サービス社会」
      を実現するため中央官庁情報化及び全国モデル自治体の総合情報化実験がスタートした。
      
     ・2000年にはe−Japan戦略に基づき全国自治体3300の約半数にブロードバンドネットワークが張られ、情報化実証実験による
      課題摘出とノウハウの蓄積がされた。
     ・2003年のe-Japan戦略U「元気・安心・感動・便利」が発表され、ITの実用システムの導入と利活用を目指すための取組みが提
      案された。「医療」「食」「生活」「中小企業金融」「知」「就労・労働」「行政サービス」の7つの分野。
    A自治体ITソリューション
      ・ITソリューションは以下の3つの体系から成る。
       ◇ アプリケーション:行政に関わる各種情報アプリケーションシステム
       ◇ プラットフォーム:各種装置で音声認識、セキュリティ製品、ルーター、PDAなど
       ◇ ネットワーク基盤:LAN、CATV、光ファイバー網、データ放送、ADSL など
    B地域情報システムアプリケーション
      ・北海道・美唄市では以下のものが実施された。
       ◇ GIS(Geographic Information System)情報提供システムの全庁型GISシステム導入
       ◇ 教育・文化 の分野での小中学校インターネット教育システムで授業でのインターネット活用が図られた。
       ◇ 商工会議所情報提供ネットワークによる企業間交流の実現。
    C三菱電機エンジニアリング社の取組みモデル
      ・北海道関連では別海町での「マルチメディア館」を中心とした「行政ネットワークと地域社会に根差した電子コミュニティー」
       の形成がある。 以下は活用スキームの例。
       ◇ 先進的情報通信システムモデル都市構築事業(郵政省/通産省)  ◇ 遠隔医療推進モデル事業(厚生省)
       ◇ 農業構造改善事業(農水省)
      ・六ヶ所村での放射線・行政情報伝達システムのモデル
       ◇ 家庭に普及しているテレビによる災害時情報伝達
       ◇ バリアフリー型端末の提供:視覚障害者用「音声読上げ端末」、聴覚障害者用「振動連絡装置対応端末」、独居老人宅用
         「確認通知型端末」
    Dその他
      「美唄市の活性化に関するフリートーキング」の中で紹介されています"米々ボーイ"を参加者全員がお土産で頂きました。 
       北海道名産のハスカップのクリームが入ったお菓子で、珍しいだけではなく美味しく頂きました。。。(須藤さんごちそうさまでした)
 
19:30 交流会・夕食会 ジャスマックプラザ湯香郷
 温泉と北海道の料理、スト−ムも出て大いに盛り上がりました。(写真)
 22:00 散会  各自ホテル、自宅へ

<2日目:9月13日(土)>
10:00 北海道立道民活動センター「かでる2.7」特別研修室
 台風接近の影響で朝から雨模様ですが、会員の方を始めサッポロバレーの企業の方々また青木工学部教授も参加され、
北海道ITビジネスをリードするメンバーの方々が集まりました。

 1.10:05 プレゼンテーション
     ☆「サッポロバレーの現状」
         青木由直教授(北海道大学 大学院工学研究科 情報メディア工学講座)
      ・札幌バレーの生き残りをかけた活動を展開している。 従来受託産業であるソフト開発業界は激しい価格競争にさらされてきたが、
       札幌バレーはこれから脱却するため新しいものを提供してきた。
      ・年間5億円の研究費の予算を道内のIT産業へ提供、ユビコンプラットホーム(ユビキタスコンピュータ)の開発支援などを行う。
      ・サッポロバレーはe−シルクロードの起点になる。

     ☆企業等からのプレゼンテーション
      ・(株)システムサポート 社長 深澤達郎氏−業務パッケージソフト http://www.syssup.co.jp/
      ・(株)アットマークテクノ 社長 実吉智裕氏−情報家電製品    http://www.atmark-techno.com/
      ・(株)シーワーク社長 岸本英一氏 −加速度認識のユビコン   http://www.cwork.co.jp/
      ・(株)システム・ケイ社長 鳴海鼓大氏−ソフト、ハード製品   http://www.systemk.co.jp/
      ・北海道地図(株)副社長 朝日守氏−地図データ製品       http://www.hcc.co.jp/
      ・NPOサッポロビズカフェ専務理事 桝谷稔氏− 札幌北口に復活
 2.12:00 名刺交換
     ☆北海道の企業の経営者の方たちとの参加した情報産業エルム会の方との間でなごやかに名刺交換を行いました。
12:30〜昼食会 サッポロビール園 「開拓使館」
     生ラムのジンギスカンとタラバガニ、それと生ビールでしばし歓談(写真)
 14:00 散会 東京へ、あるいは道内の自宅などへ

< 9月14日 >
7:45 ゴルフコンペ 札幌エルムカントリークラブ
 昨日まで心配された台風も一過、好天に恵まれました。 (写真)
 朝のうちは風は強く「グリーンの上でボールがブルブル震える」のも思い出のひとつ。 優勝・ベスグロは☆亀岡氏(S43経)GROSS(95)NET(75)
が独り占めしました。  準優勝は☆村住氏(S38経済)GROSS(96)NET(76)でした。参加9名に対して賞品15個!?、みなさんお土産と思い出を手に
 14:00東京へ、札幌へと帰途につきました。

編集後記>
 今回の札幌例会は思わぬ出来事など多々あり、準備に奔走して頂きましたBUG社の服部さん、岩井さんには
大変お世話になりました。またゴルフコンペの準備をして頂きながらご自分が参加でくなくなった中島さん、ありがとうございました。 
ツアー会社の不祥事(?)で最後の最後までやきもきしていた斎藤さん、お疲れ様でした。 今回は北大で行われるイベント
日程が重なり、北大構内での開催やホテルの手配など思うように出来ませんでした。 次回は満足して頂けるようにしたいと思っております。
その時を是非楽しみにしていて下さい。