例会報告


情報産業エルム会 2月例会の報告

2月27日(金)午後6:30より「大井町きゅりあん」にて開催されました。(出席者25名)
 <例 会 内 容>

 1.研修会   公演テーマ「e-business on demand の目指す世界」

      講師 角 宏幸 氏 (S44理)  日本IBM執行役員

 "従来型"のビジネスは"効率よく作って売る"時代から"すばやく感知して応える"オンデマンド・ ビジネス"の時代へと変化しました。 予測不能な変動、より短くなる製品サイクルなどに対する IBM社の企業経営とコンピュータ利用についての新しい考え方を伺いました。
@「オンデマンド」とは顧客の需要や、新しいビジネスチャンス、外部からの脅威に 迅速に柔軟に迅速に対応するIT能力でこの事により高い競争力を得る。

講演中の角氏 
A情報インフラをオンデマンドオペレーティング環境へと進化させる要件:
 ・統合化されていること
Webサービスによる"人(知識・ノウハウ)"、"プロセス"、"情報"のインテグレーション
 ・オープン技術が利用されていること
Linux,XML,SOAP,WSDL,OGSAなど
 ・仮想化されていること(グリッド・コンピューティング)
Grid(電力供給網)を語源とするネットワーク上の異なる組織のコンピュータ群を連鎖・ 作動させ仮想化する技術:事例CharlesSchewab社
 ・オートノミックによる自律的システムであること
サーバーシステムの24時間365日安定稼動の要求から自己修復、自己防衛を行う稼動 監視システムの採用:事例:SONY Communicatuon Network社

Bオンデマンド・ビジネス事例
 ・福山通運:荷物受け渡し状況を送り手にリアルタイムで知らせるシステムでサービスの 差別化。
 ・米国IBMイースト・フィッシユキル工場:製造工程をタグで管理し製造中の半導体の 製造段階が確認できる製造ライン。一旦オーダーを出したものでも製造を途中で変更できる。
 ・NTTデータ:セルコンピューティングの導入で日本で初めての商用PCグリッドの実 証実験を行う。
CIBM社のオンデマンド戦略
 ・オートノミック・コンピューティング(AC)によるシステム管理の狙い
1)複雑な環境を自動管理することによりIT投資効果の向上を図る
2)より高い回復力による障害ダウン時間の低減やセキュリティ向上によるサービス品質 をの向上させる。
3)より早く、より正確に新機能を実装可能にすることで時間の価値を生成。
 ・ACの現状と計画 (IBM社事例)
1)DB2構成設定によるパフォーマンスはDBエキスパートによる設定よりもハードウェア 構成検知による自動設定でより高い結果をだしているケースもある。
2)ACアークテクチヤー5段階の発展段階を2003年10月に発表、この体系に従い各製品に リリースしていく。

 2.新入会員の自己紹介
 ・(株)アイ・ビー・イー 代表取締役社長 菅原 仁氏 (S62文)
 ・(株)日経BP 日経情報ストラテジー副編集長 長谷川 直樹氏(S61法) <http://www.nikkeibp.co.jp/>

 3.新製品情報提供
 ・上司・部下マップ ・・思わず目を見開いてみる  <http://www.sunbridge.com>
(株)サンブリッジ ヒューメトリクス キャリア・カウンセリング部 ディレクター萱野 聡氏 (S62法)
新入会の方の自己紹介と新製品の説明をされる様子

 4.情報交流会
 ・ビールなどを飲みながらの名刺交換、情報交換でなごやかに懇談。(写真)