例会報告

情報産業エルム会 5月例会の報告

5月26日(火)午後6:30より「大井町きゅりあん」にて開催されました。(出席者31名)
 <例 会 内 容>

 1.研修会   公演テーマ「わかりやすく使えるバランス・スコアカード」

 講師 長谷川 直樹 氏 (S61法)   日経情報ストラテジー編集部 副編集長
“5000部刷って店頭に置きましたが4月末には無くなってました。”
長谷川氏は講演をこう切り出しました。長谷川氏の編集・出版された「バランススコアカード徹底活用」の売れ行きに示されるようにBSCへの関心は非常に高いようです。今回は長谷川氏が実際に取材した経験談やBSCを導入事例など交えて分りやすく解説して頂きました。

 @経営管理手法「BSCとは」
 ・(経営)戦略を業績評価指標を使って組織に落としこむ
 ・「財務」「顧客」「業務プロセス」「人材(学習と成長)」の4視点から
 ・戦略マップ(図)とスコアカード(表)からなる

 ABSC導入の効果
 ・戦略と業績目標のリンクが強化
 ・戦略目標が計数化され進捗状況が確認できる
 ・KPI(KeyPerformanceIndicator)選択が戦略に基く
 ・戦略に対する従業員の理解が深まる

 BBSC導入事例と成功・失敗
 ・リコーが復活した理由と抱えていた問題
  = 目標を達成できず、翌年また同じ様な事業計画が出てくる
  ⇒ SMO(Strategic Management of Objectives)策定により
    ■目標達成のコミットメントを行うル−ル
    ■BSCによる経営陣と部門長の意思疎通を徹底

 ・BSC失敗のポイント
  = ビジョンが無い
  = やらされ感のまん延
  = 個人目標管理との無理な連動
  = KPI設定、整合性
  = ファシリテータの不在

 質問事項:BSC実行にはコーチング、コンサルティングなどの
        第三者的なものが入った方が良いか?
 回  答: ファシリテータの存在が必要。
        同じ社内の人間上司などの場合"面従腹背"など
        難しい点もある。

講演される長谷川氏

 2. 定時総会
本間信生副代表幹事から下記内容の報告などを行いました。
■16年度活動報告
  1)年4回の例会を行った。12月はIBM天城で例会を行い、
    例によっての「懇談会」も充実でした。
  2)ホームページでの広報活動を行いました。
  3)若手新入会員が増え、平成卒業世代の入会してくれています。
    3月末の会員数は130名。
  4)運営事務局に若手が参画してくれています。

本間副代表幹事

 ■16年度収支報告と17年度の活動計画
  1)16年度の収支報告を行い、出席した会員の方の承認を頂きました。
  2)17年度活動案では以下の活動案の発表と承認を行いました。
   ・北京、札幌での特別例会を行うこと。
   ・若手IT産業の人のゲスト参加を呼びかける。
   ・HPをリニューアルし、充実させる。
   ・会員資格の枠を広げ、北海道にゆかりのある人などは準会員として参加できる。
 ■17年幹事案の発表と承認 (任期2年間)
   ・新代表幹事の小野氏を始め、新任の幹事・事務局の方からご挨拶など頂きました。

新任の小野代表幹事

  3.情報交流会

  ・ビールなどを飲みながらの名刺交換、情報交換でなごやかに懇談。