例会報告

情報産業エルム会 9月例会の報告

テーマは「放送と通信の融合に向けて」――放送現場の見学及びワンセグに関する意見交換――
とやや格式張っておりましたが、実際はなかなか観ることのできない放送番組制作の現場を 直に拝見させていただこうというのが目的でした。



 <例 会 内 容>

去る9月6日(水曜)に、情報産業エルム会9月例会として、お台場にあるフジテレビを訪問して参りました。
天気は雨模様で余り足元が良くなかったのですが、30名を超える会員が集まりました。

今回は、札幌北高同窓のネットワークを活用して、 ベテランアナウンサーのマッキーこと牧原俊幸アナウンサー(編成制作局アナウンス室デスク担当部長)に 窓口をお願いすることができました。
したがって、まずテレビ放送のデジタル化を担当している、 デジタルコンテンツ局デジタル企画室の塚本部長から、 ワンセグも含めたテレビ放送のデジタル化について お話を伺うことができました。
そして、続いて牧原アナが直接見学のご案内をして下さったので、 多分普段は余り立ち入ることのできないと思われる スタジオ、コントロールルーム、報道センター、アナウンス室、 出演者控室コーナー等にも立ち寄ることができました。


放送デジタル化担当の塚本部長

コントロールルーム

スタジオと牧原アナウンサー
  


ワンセグとは、「1セグドット」のサイトでは次のように解説されております。

ワンセグとは、地上デジタル放送のモバイル機器向け放送のことです。 地上デジタル放送の番組が、携帯電話などを使って、 外出先・通勤途中で楽しめるサービスです。 1セグメント放送、1セグ放送とも言います。
2006年4月1日より放送が開始されており、持ち運びできる新しいメディアとして期待されています。 地上デジタル放送では、一つのチャンネルが13セグメントに分かれた構造になっています。 そのうち、ハイビジョン放送(HDTV)では12セグメント、 標準画質の放送(SDTV)では4セグメント割り当てられています。 モバイル機器(主に携帯電話)向けは画面が小さく低画質・低音質でよいため、 1セグメント割り当てられており、1セグメント放送と呼ばれます。 通常のテレビとの違いは、移動しながらでもテレビ映像が乱れずに受信できることです。 また、地上デジタル放送と同じく、番組に関する情報を配信するデータ放送もあります。 番組はサイマル放送です。通常画質やハイビジョン放送の番組を携帯電話向けに流すように 定められています。ニュースや天気予報が主に視聴されそうです。


  

 ところで、アナログテレビ放送は2011年7月24日に終了し、 この日からはすべてのテレビ放送がデジタルになることをご存知でしょうか。 2010年代というのは、放送と通信の分野では日常生活レベルで見ても大変化の10年になりそうですね。 電話もすべてデジタル化(そしてIP化)され、 家庭に接続されているケーブルがすべて光ケーブルになりそうです。 銅線がグラスファイバーに置き換えられる訳です。 私は根本のところはアナクロ人間、いやアナログ人間なので、生きていけるかどうか心配しています。
 フジテレビのビルは、丹下健三さんが設計したそうです。 どうりで、面白い球体展望室や空中回廊がある訳です。 個人的には、私は球体展望室に不思議に惹かれました。 半円形の天井というものは、とても落ち着ける感じがしました。 写真は球体展望室の半円形の天井等内部を写したものです。
 そういえば、この日は秋篠宮紀子様に男子の新宮様が誕生された日で、 報道センターでは特別番組を組んでいて忙しい様子でした。 また、出演者控室コーナーでは、確か明石家さんまさんと三田寛子さんにすれ違いました。 見学終了後は、近くのDecks東京ビーチの中華レストランで、 牧原さんも含めて簡単な懇親の場を持ちました。 会員の一般的な感想としては、普段なかなか行けないところに行ったので とても面白かったというものでした。
 最後になりましたが、牧原さん、いろいろお手数をおかけしました。 真にありがとうございました。この紙面を借りて再度お礼申し上げます。