情報産業エルム会 「5月例会・定時総会」


― 平成19年5月22日 18時30分からJR大井町「きゅりあん」にて開催されました。 ―



1.研修会

・ 講演:
    「組込みシステム産業と組込みソフトウエアビジネス」
・ 講師: 多賀 直久氏(S39工)
       株式会社グレープシステム 取締役

多賀直久(たがなおひさ)
  北大工学部精密工学科卒
  汎用コンピュータ・端末機会社での開発業務などを経て14年、
  16年にパートナーらと起業。
  ・最初のソフト会社:リアルタイムOS、プロトコルスタックの
   開発・販売。
  ・2つ目のソフト会社:組込みソフトウェア製品の輸入販売。
   著書:「FAパソコンとリアルタイムOS」工学社、1990年
      「パソコンによるISDN通信」CQ出版社、1995年
      「組込みソフトウェア試験(ETEC)参考書」
       共著2007年予定
  趣味:テニス(年間300セット)、
     プロ野球観戦(ファイターズファン歴50年)など



<講演内容>

  ・ 組込みシステム:コンピュータを内部に組み込んで特定の機能を実現したシステム
  ・ 組込み機器:組込みシステムを用いて実際に作られた機器
    洗濯機 エアコン 改札機 カーナビ プリンタ DVDプレーヤー ・・・
  ・複雑化するソフトウェア:規模の拡大が進んでいる
    携帯電話 2001年/100万行 2007年/1000万行へ
  ・ 組込みシステムのOS
    ITRON仕様リアルタイムOS (Industrial TRON)
    組込みLinuxが急増
     Windows  XP Embedded  Embedded CE(最近改名)
  ・ 高機能化
    ハイブリッドOS 例:ITRON+Linux(TRON:The Real-time Operating system Nucleus)
    マルチコア対応OS
    MMU対応OS (Memory Management Unit)
  ・プログラミング言語
    C言語が約80%、他は、C++、アセンブリ言語、Java...
  ・組込みシステム産業の構成
    組込みソフトウェア開発:2.7兆円
    そのうち外販の製品: 9,500億円
    組込みソフトウェア技術者: 19.3万人
    伸び率は年約10%
  ・組込みシステム産業の課題
    問題点の第1位が「技術者不足」
    ソフトウェアの品質問題が顕著に・・製品不具合の原因の半分以上がソフトウェア


2.定時総会 

   <18年度活動報告>
    ・お台場フジTV訪問など今年度5回の例会を持つ。
    ・平成卒業の方が会員になってきている。
    ・準会員制度をつくる。
   <18年度収支報告>
    ・1年間の収支の監査結果を報告、会計処理を承認される。
   <19年度活動予定>
    ・札幌例会の開催・・・在校生が多数参加するもの。
    ・通常例会を3回行なう。
    ・知人の入会、若手会員のゲスト参加を呼びかける。
   <19年度幹事案>
    ・任期2年の新幹事案が提案され、承認された。


3.会員からの情報提供

4.新入会員自己紹介



5.懇親会、名刺交換会