例会報告


情報産業エルム会 9月例会の報告


9月例会
9月11日(水) 午後3:30より

「NTTドコモR&Dセンタ見学」横須賀YRPにて開催(出席者20名)
会員のNTTドコモ取締役弓場氏のご案内を頂きました。

<例会内容>
NTTドコモR&Dセンタ見学
■ テーマ 「明日のモバイル技術を探る」
  ご案内 弓場英明 氏(S47工院)
  株式会社NTTドコモ取締役

  弓場氏より移動通信の動向についての説明をいただきました後、センタ設備や、
  研究開発中の製品などについてご案内とご説明を頂きました。

  @移動通信の動向についての説明

    進歩する移動通信の世代
    ・ 第1世代:80年代 → 音声中心のアナログ携帯電話など
    ・ 第2世代:90年代 → デジタルアナログ携帯電話など・〜64Kbの低速データ
    ・ 第3世代: 〃  → IMT-2000によるW−CDMAなど・〜384kbの高速データ
    ・ 第4世代:2000年代 → 20Mb以上の広帯域データ通信へ

    移動通信のマーケット
    ・ 日本の加入者数:2002年8月現在で約7,700万台
       NTTドコモが約6割のシェアを持つ。 約半分がiモード
    ・ 世界の人工普及率:日本は53%第10位・米国46%で11位・1位は台湾97%
    ・ 1人当り通信時間の推移:平均分数は2001年189分をピークに減少2003年171分へ。
       iモード通信時間は年々増加。
    ・ FOMA:第3世代のFOMAが第2世代のPDCと同じレベルに普及するには、兆の単位の投資が必要。
       FOMA/PDCデュアル、国際ローミングは音だけなら2003年に実現

  AR&Dセンタ見学
    ・ R&D研究開発組織:プロパー900名を含め2000名のスタッフ
    ・ドコモ2010年ビジョン・コンセプトビデオで将来の通信の世界へ
    ・ マルチメディア評価室:音と映像の評価を行なう。残響特性を変えながら実験する。
    ・ 交換機:音とデータの両方を処理する。 53Byte/パケット
    ・ 無線アンテナ:超電導により−200度に冷却し効率を上げる。
       高感度・低雑音・高選択度 → 田舎などでは広いエリアを、都市部は雑音が多いのに対応できる。
    ・ロボット:通信とは直接関連の無いものの開発にも意味が。

  B 懇親会
     R&Dセンタ内のレストランで食事、ビール、ワインを楽しみ
     飲みながら情報交換、懇談 を行ないました。

当日は天候に恵まれ、都心を離れた横須賀市郊外の広びろとした所にある、
新しく奇麗な研究所の中で、しばし仕事を忘れて近未来の研究開発の様子を垣間みる見学会になりました。


以上