情報産業エルム会6月例会の報告

日時 : 平成29年6月7日(水) 午後6時30分から
場所 : 札幌市東京事務所 (有楽町東京交通会館3階)

6月例会は上記の日程で開催し、24名の出席がありました。

今回の会議は定時総会を兼ねて行われ、以下の内容で進められました。

1.第19回定時総会

佐々木代表幹事より以下の報告と説明が行われ、議案は満場一致で承認されました。

  @ 平成28年度活動報告
  A 平成28年度収支報告
  B 平成29年度活動計画 (案)
    ・今年度も昨年度と同様に 「AI とその応用」 とし、テーマを深堀りする
    ・通常例会を3回開催予定
    ・外部見学会の開催予定 ( NEC イノベーションワールド ) … 9月27日
  C 平成29年度幹事 (案)
    ・新任幹事として宇治原さん(H2経)が就任されました

2.講演

【講師】

中村 秀治氏 (S60年工学部大学院卒業)
(株)三菱総合研究所 副本部長

【テーマ】

「 AI の産業化 ロードマップの検討作業から 」

【講演概要】

総理指示を受けて設置された 「人工知能技術戦略会議」 から2016年3月に 『人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップ 』 が公表されました。講師は本ロードマップ検討作業のTFメンバーとして参加され、そのご経験から日本におけるAI 産業化の可能性と課題についてお話を伺いました。

我が国では2030年には人口の40%以上が高齢者になるといった社会課題があり。そのため、80歳でも就業を希望する高齢者が元気に働ける社会の実現という観点から、産業化のロードマップでは医療・介護にフォーカスを当てた検討が行われた。例えば、同意される全ての人にセンサーをつける時代が来て、ゲノム解析も進めて、生体情報を含めた様々な情報を集め、ビッグデータを構築し、これをAIで総合解析することにより各個人に合った健康ケアを提供することが可能になる。

日本においてAI を進める上での課題として以下の項目が挙げられました。

    @ データが無い
    A 計算資源が無い
    B 深層学習はオープンソース化されているため、日本がAIだけで米国企業に伍していくのは
      厳しい

そこで日本の将来に関しては最先端のICTインフラも組み合わせた、AI×革新的ネットワーク(エッジ処理、5G等)による新たな価値の創出に対する期待を提示して頂きました。

講演の様子

3.新入会員自己紹介・会員からの情報提供

4.懇親会(同じ階の喫茶室ジュンにて)

懇親会の様子